原始岩絵
ヴァルカモニカの「ナクアーネ岩壁彫刻国立公園」で見た岩絵は
太古のロマンを感じる素晴らしいものでアルプスの氷河が削った後の堅い岩肌に
山岳民族CAMUNI(カムーニ)によって掘られています。
描いた人の足を象ってサインにしていたそうです。
描かれた岩絵は5つの時代に分けられますが、同じ岩に違う時代の文明が
書き加えられています。
松山さんに配っていただいたガイド資料を元に自分で勝手に岩絵を分けてみました。
以下は、当てずっぽうですので!(笑)雰囲気でお楽しみください〜
注)カッコに入っている記載はレクチャーいただいた内容
☆印は私の想像です。あしからず
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Ⅰ.紀元前8000年 原始カムーノ時代
初めてこの地方に狩猟民族CAMUNI(カムーニ)が侵入した1万年前に遡る。
槍や投げ矢、ブーメランなど狩猟用具を使い狩猟する場面が絵が大きく描かれている。
(原始に描かれた動物)
☆右上は投げ矢とブーメランを持った人が狩猟しているように見えるなぁ・・・。
☆鹿でしょう
Ⅱ.紀元前5000年前 新石器時代
祈祷する人物や集団儀式(葬儀)、農耕器具(鍬)を表す画が特徴
(葬儀)見えますか?
☆人が地面に伏して拝んでるような・・・。
Ⅲ.紀元前3300〜2500年 銅・石器時代
森羅万象をある秩序によって組み立てた記念碑的シンボルを表したものが多い
☆丸い迷路や人がシンボルのようにも見える。
Ⅳ.紀元前2500年〜1200年 青銅器時代
倉庫や神殿、金属製品の実物大の武器や織物、崇拝、英雄が描かれる。
(倉庫)高床式になっているのが分かる。
☆大きく描かれてるのは動物の神様で小さいのはヒトみたい・・。動物崇拝かな〜
Ⅴ.紀元前1200〜16年 鉄器時代
日常生活や神話を表すものが特徴で文字が使われるようになる。
(馬車)丸い車輪を馬が引いています。
☆盾を持って戦ってるのかな・・。
(アルファベット)
(決闘)
そして、紀元前200年前後になると岩に刻まれたシンボルは
どれも優雅さを失い、決闘や戦いの場面が単調に繰り返され
カムーノ人による壁画文化が衰退。ローマ文明が介入してくる事になる。
(以上、松山さんのガイドブック参照しました。)
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自分なりに、太古にここで描いたであろう人に思いを馳せて写真を並べてみましたが
実は、棒で指してもらって写真を撮ってみたけれどそれすら
後から見て何をとったか分からないという・・
結構、謎解きです。そのうちに、言葉ではなくて絵を通じて
古代人が残したメッセージと対話しているような感覚に・・・。
人が絵を描くことはそう言う事なのかな〜とも感じました。
記録する手段として岩絵を描いたのなら、私が今こうして記録するブログも
何か意味が有るのか・・。などと哲学的な気持ちになったりして〜。(笑)
人がなぜ岩絵を描いたのか?それは、謎のままです。
松山さんが「いろいろな美術表現の源という気がしてきますし
長い年月に耐えてしかも生き続けるエネルギーを感じさせます」と
おっしゃいましたが、まさにその通り。
ぐんぐん引き込まれていきます。人間の幹の所なんだと思いました。
milano×lalunaブログ:まじめな長文編でした。
(最後まで読んでいただきGrazie! おつかれさまでした~)